3月

2022.3.13日

顛末…?

すったもんだの末に、ようやくレコードプレーヤーが決まりそう。トーンアームとか、MCカートリッジとか、スピンドルとか……いままでの人生で一度も使ったことのない単語のオンパレードだった。どうしてなのか、今年の正月にふっとスピーカーが欲しい!と思ったところから雪だるまが坂道を転がるようにゴロンゴロンと思いもよらない方へ進んできた気がするけれど、もうずっと、心の奥底のほうで音楽を求めていたんだと思う。

最近、ご近所の中古レコード店さんで、ロックステディのLP2枚組と出会った。それがすごくよくて、何度も何度もかけている。ここのところ暗いニュースが多くて気持ちがふさぎがちだったから、なおさら音楽に心を揺さぶられた。

前回の日記で郵送中と書いたカートリッジは、その後間もなく届いて、まだしんと静かに仲間を待っている。ちゃんと元気に鳴りますように! と願いつつ、ターンテーブルを選んだり、トーンアームを探したり、色々と大変だった。(思いもよらないことだったけれど、とある東京のオーディオ店のHPに在庫ありと出ていたからトーンアームの問い合わせメールをして、電話までかけたのに、こちらが初心者だと分かったせいか「在庫確認してメールで返事します」と言われた後何も返事が返ってこなかった。考えに考えて、これにしよう、と思った買い物だったから、ちょっと傷ついた)

ライカを使っているからわからないでもないけれど、敷居高いというのは、そういうことじゃないと思う。カメラ初心者だったときも、万年筆初心者だったときも、いい店というのは、門戸を叩いた素人に丁寧に対応してくれて、しかも親切に初心者コースを案内してくれた。だからこそ、もう20年近く最初の1台を使い続けていられるし(その後いくつか増えたりしたし)、毎日の書き物で何不自由なくペンを走らせることができているし、その世界の奥深さを知ることも楽しむこともできている。敷居の高さというのは、扱っている物の質の高さであり、その店が湛える含蓄の深さのことではないだろうか。

いまは仕事部屋でこれを書いていて、リビングのスピーカーではなく、小さなパソコン用のスピーカーをiPadにつないで細野晴臣の1stを聴いている。BOSEのアクティブスピーカーというやつで、2002年に神楽坂に事務所を出して、しばらくはCDウォークマンにオモチャのスピーカーを付けて聴いてたんだけど、さすがにアンプなしでは音が小さくて、新宿だったかな、このBOSEを買いに行った。ちゃんと音がして、低音がズンズン響いて、うれしかったなあ。2万円!もするの!!とすごく躊躇ったんだけど、思い切って買って、結果大満足だった。いま2022年だから、20年間一度も壊れることなく鳴ってくれている。

このBOSEにつなぐのは、CDウォークマンからiPadやMacに変わったけど、これはきっとずっと使い続けるだろうなあ。新しく来てくれた大きなスピーカーもそうしたい。

レコードプレーヤー、楽しみだなぁ。

page top↑

2月

2022.2.23水

レコードと鳥と本棚

最近、レコードと鳥と本棚のことばかり考えている。今日、お願いしている本棚の、木のサンプルが届いた。タモと楢のどちらかと思っていて、両方の木の感じが分かるように送っていただいた。ためつすがめつ見て、いまは寝かせている。どっちかな、と頭で考えないように、今夜一晩寝て、明日起きてまた考えようと思っている。

鳥はもう去年からなので、もうずっと鳥のことが頭から離れない。電線にムクドリ(多分)がとまっていた。最初1羽目に入って、隣りを見たらあと2羽いた。この辺りはムクドリがたくさんいる。大雪だから、飛ぶのも難儀だろうし、雪宿りするにも…だろうと思う。

レコードのことは最近熱に浮かされたようになっている。もう何年も、耳を無防備に晒して浴びるように音楽が聴きたいと願っていた。ただ現実は厳しく、そんな願いが叶うはずもなく、先送りされてきた。さすがに50歳になって残りの時間を意識するようになって、音楽ぐらい好きに聴かせてくれよという思いが募る。だって20年ぐらい、パソコン用の小さなアクティブスピーカーとか、iPhoneのスピーカーとか、そんなので音楽を聴いてきた。もちろんがんばって鳴ってくれて、いまも大事に使ってるけど、えいっと一念発起して今年の初めにスピーカーを迎えた。しっかりしたサイズの、昔作られたスピーカー。

これに合うレコードプレーヤーが欲しいな、と思った。CDとかはデジタル音源にして聴くことにして、でもレコードはそのまま聴きたい。どこにも行かない、人にも会わない、飲みにも旅にも行かないとなって、せめて音楽ぐらい…という気持ちになる人は少なからずいるんじゃなかろうかと想像するけれど、ぼくがそうだ。尻に火がついたようになっている。

全く無知だったから、いざ買おうとしたら戸惑うことばかりだった。プレーヤーにBluetoothもフォノイコライザーもない方が好きだし、惹かれるデザインのものは古い機種ばかりだった。ただ手持ちの何枚かの大好きなレコードを気持ちよく聴ければそれでいいはずだったのに、とんでもなく難航している。デジタルの時代にアナログ音源を聴こうというのは選択肢が限られるのだなと感じること多々。

プレーヤー選びに四苦八苦しているけれど、えいっとカートリッジだけ、真夜中に気づいたら衝動的にポチっているという初めての経験をして、買ったった。いま郵送中。数日後に届くはず。とくに何も考えずに、どんな音がするかもろくに知らずに、でもピンと来てそれにした。

ざっくりとして、誇張はなくて、その人が歌うその声がその通りにとまでは言わないけれど、誠心誠意レコードに刻まれた信号をそれなりに奏でてかき鳴らしてくれますようにと、そういうのを求めている。多分そのうち見つかるはず。ひとまず出口と入り口は決まった。

page top↑