通り







  ながいながい
  年 月
  のいま一瞬が
  すぎている

  そのおなじ
  時間ぶん
  いまぼくたちは
  すごしていく

  人がゆるく
  通り抜ける道へ
  出て手をつなぎ
  駅まで下りて

  買い物
  散歩
  お昼をたべに
  でかけていった

  またそれか
  洗たく機を何べんも
  まわすきみ
  しごとの約束の
  時間にあわせ
  でかけるじぶん

  からすは町で
  ごはんをたべて
  ぼくらがかつサンドをたべてる
  公園にもどってくる

  もくれんは
  また春がちかづいてきたら
  花をくっつけ
  匂う

  ぼくらは毎年
  その時期になると
  いろんなことを思い返すかもしれない
  夏へ動いていく頃のこと

  どこかへ
  出かけていっては
  思い出よりか
  そのとき そこで会うものことに
  そのとき そのとき
  会っていって
  なんにものこさないで
  たくさんの足あとだけ
  地つづきにさせて
  帰ってくるんじゃないか
  、ていう気がします

  テレビをみたり
  そうじをしたり
  ナーバスになったり
  かんがえごとしたり
  いろいろして なんやかやとあって
  やっていければ
  いいです

  わたし
  を目のなかに
  いっつも焼いて
  いこう、て思う

  おれ
  をどこか見える場所に
  おいて
  毎日が 毎日を
  すごしてくれ、て思う

  くっつきすぎず
  はなれすぎず
  なんてつまんないこと
  言わないで

  ぶつかって
  すべって
  むかつかせて
  ないて

  とかいろいろあって

  ながく ながく
  いられる いる
  そういうのが
  いい

  そう
  なんでもない、ていう
  なんでもなにも、
  ていう

  ながいながい
  あ、
  ていう