3月

2018.3.4日

近況

昨年十一月の日々の記で「新しい本を書いています。長い長い本(自分にとっては)。」と書いたけれど、年明け一月半までかけて初稿を書き上げた。それから神楽坂で展覧会などして、二月に沖縄に戻ってから、また籠ってひたすら原稿の推敲をしているところ。今月半には、推敲を終えて、ゲラにしてもらう予定。あと十日くらい、かな。初夏に刊行の予定です。ドウカデキアガリマスヨウニ…。

毎月10日発売の『PHPスペシャル』で、連載エッセイ「◯月の記憶」を書いています。今月は4月号なので「四月の記憶」。ほのぼのとした挿画を、斉藤知子さんに描いていただいています。ふしぎな懐かしさのような。

また、おかげさまで『こどものとも(年長版)』の付録冊子で一年間連載してきた「季節のうたごよみ」の、来年一年間の延長も決まりました。ひきつづき、新しい年度もどうぞよろしくお願いします。挿画もひきつづき、カシワイさんに描いていただいています。毎回おおっという連続で、自分自身楽しみです。

それから、毎月20日発売の『天然生活』で、新連載「手しごと歳時記」がはじまりました。いま出ているのは、2月20日発売号で、万年筆調整のフルハルター 森山信彦さんのことを書いています。ぼくが愛用している万年筆のペン先を研いでくださっているかたです。ぜひご一読ください。

二月はいったん島に帰ってきたあと、数日をおいて、また上京していた。康本雅子さんのソロ公演「子ら子ら」。貞久秀紀さんの近代文学館での朗読と対談。松下育男さんの、初心者のための詩の書き方教室への見学。と、二月の連休に思いきり、自分のための栄養分を吸収することができた。
康本さんのダンスは素晴らしく、魂からふるえる。
貞久さんとは久しぶりに、催しのあと、夜更けまで詩の話をすることができた。
松下さんの詩の教室は、松下さんの読みの深み、一時から六時まで一切気を抜かないで、ひとりひとりの詩へ語りかける情熱と集中力、二次会を含めてうかがえた詩の話……。
とても濃密な時間を過ごすことができて、得るものが大きかった。そしてまた、島へ戻り、ひとり原稿と向き合う時間。じゅうぶんに心は刺激を受けて、喜びの持続するまま、このところ過ごしています。

もう三月に入ってしまったけれど、一月は県立芸大で、芸術学科の一年生に今年も詩の実技研究を道案内してきた。学生たちは打てば響き、雨後の筍のようにすくすくのびる。そのさまを毎年こうして、目の当たりにできることは、きっとこれも喜びだと感じる。

ひたすら、神楽坂での旧暦展は、怒涛の毎日だった。展覧会は自分自身、思いもよらない合作を、沙羅さん、角さんと作ることができてとても幸せな時間を過ごせた。オリジナルノート「ことほぎノート」の製作に力を貸してくださった、美篶堂さん、嘉瑞工房さんに感謝です。
イベントは大盛況で、omotoの鈴木智子さん、俳人の宮本佳世乃さん、雑穀の種まき人の大城千春さんをはじめ、司会に入ってくださった、天然生活の編集Kさん、現代詩手帖の編集長Fさんにはとてもお世話になりました。そして、毎晩灯した和ろうそくの明かりが、みんなの心をぐっと近づけてくれた。これも毎年恒例、大與の大西さんのおかげです。
フラスコさんでの八年目の展覧会も、どうにかこうにか無事開催することができました。皆様、どうもありがとうございました。

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